嫡出推定とDNA鑑定
1 はじめに (1)民法772条1項は「婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。」としていて、これを嫡出推定といいます。この推定が及ぶ場合に父子関係を否定するには「夫だけ」が提起できる嫡出否認の訴えによる外なく(774条 […]
2021.09.28
非嫡出子相続差別違憲決定
1 争点と最高裁の判断 (1)問題の所在 旧民法900条4号は「子…が数人あるときは、各自の相続分は、相等しいものとする。ただし、嫡出でない子の相続分は、嫡出である子の相続分の2分の1と…する」としていまし […]
2021.09.13
男性死亡後に保存精子を用いて人工生殖により生まれた子
1 はじめに (1)生殖補助医療は進展し、精子等を凍結し半永久的に保存することが可能になり、死後生殖も出来るようになりました。 そこで、例えば、夫A妻Bの夫婦において、夫Aが、生殖補助医療の中で、精子凍結保 […]
2021.09.09
生殖補助医療(人工授精・体外受精等)により出生した子
1 はじめに (1)生殖補助医療(人工授精・体外受精・体外受精胚移植)の提供等及びこれにより出生した子の親子関係に関する民法の特例に関する法律(以下、特例法といいます。)が、昨年末(令和2年12月11日)公布されました。 […]
2021.08.30
遺留分⑦除外合意・固定合意
1 はじめに 前回、遺留分に関する民法特例として、経営承継円滑化法(以下、単に法といいます。)の概要をご説明しました(https://kawanishiikeda-law.jp/blog/1464/)。これによれば、一定 […]
2021.08.16
遺留分⑥事業承継に関する民法特例
経営承継円滑化法(以下、単に法といいます。)は「中小企業について…遺留分に関し民法の特例を定めるとともに、中小企業者が必要とする資金の供給の円滑化等の支援措置を講ずることにより…経営の承継の円滑化」を図るものとして、平成 […]
2021.08.04
藁の上の養子
最近、役所への届出書類も自由度が増しているみたいで、画像は川西池田オフィスが存在する川西市の出生届です。現在配布はされていないようですが、調べてみると様式さえ備えていればよく、結構色々なものがネット等で手軽に入手できます […]
2021.07.27
行方不明者
警察庁のデータによれば、国内の行方不明者は、年間約8万人で推移しています。大方は割りと早めに発見されますが、令和2年度における、所在乃至死亡が確認されなかった人数は9644人。 日本の人口は1億2565万人ですから、大体 […]
2021.07.19
相続欠格③Wの悲劇
名台詞「私、おじいさまを殺してしまった」が印象的な夏樹静子のミステリー「Wの悲劇」をご存じでしょうか。場面が二転、三転し、とても面白い作品ですが、実は、今回の民法の相続欠格規定がトリックの核心を占めます。 数多くドラマ化 […]
2021.06.20
遺留分⑤侵害額請求・効果
相談事案は、こちらをご覧ください(https://kawanishiikeda-law.jp/blog/1208/) 質問5 : 私が遺留分侵害額請求をした場合、どのような結果になりますか。 […]
2021.05.24