月別: 2021年2月

  財産分与・事例１ 例えば、夫Ａ妻Ｂの夫婦について、Ａが仕事をしていてＢが専業主婦の場合、収入はＡ名義の預金口座に入りますが、離婚にあたって、Ａ名義の口座に関する財産分与はどうなるでしょうか。   […]

  扶養義務の範囲では認められない 寄与行為は「特別」のものでなければなりません。 例えば、子が親の療養看護をしたとしても「直系血族…は、互いに扶養をする義務がある」とされています（877条1項）ので、その義務 […]

特別受益における「生計の資本としての贈与」は、単なる「贈与」ではなく「生計の資本」としてのものであることが必要です。その程度でなければ、これを考慮しないまま具体的相続分を算定しても（903条1項）相続人間の不公平にはなら […]

相続時の遺産分割を考える上で、理解しておかなければならない概念として「具体的相続分」というものがあります。皆さんが聞き慣れている「法定相続分」という概念と比較しながら、簡潔に説明します。   法定相続分 法定相 […]

昭和56年判決の事案と内容   では、遺言書を「偽造、変造」した場合はどうでしょうか。この点に関する昭和56年最高裁判決（最2小判昭和56年4月3日民集35巻3号431頁）の事案は、以下のとおりです。   A（ […]